プラスチック加工工程
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「プラスチックの真空成形って何?」・「真空成形ってどんな成形方法?」・「真空成形でどんなモノが造れるの?」。
こう思われてる方もたくさんいらっしゃると思います。また、真空成形を依頼されたことがある方も、はっきりと分かっていない方もいらっしゃるかと思います。
このページでは、簡単にではありますが、皆様に真空成形の製品が出来るまでについてご案内させていただきます。
真空成形・圧空成形
シート(樹脂板材料)を置きます。赤丸の部分にシートが置かれています。
先ほど置いたシートに熱を加えます。ヒーターが奥から出てきます。
上下からヒーターでシートを加熱します。
ヒーターが出てきて、シートを加熱しているところです。
材質・シート厚・外気温により加熱時間が変わります。
ヒーターはコンピューター管理ですが、加熱条件は人の判断に左右されることもあります。技術が問われるところです。
加熱が終わり、型が下から上がってきたところです。
上にかぶさっているのは上真空ボックスというものです。
上真空ボックスは、肉厚を平均化するために使います。
シートを型に吸着させて、成形しているところです。
成形が終わり、製品を冷却しているところです。
煙のように見えているのは、冷却水です。
冷却水を使わない場合もあります。製品により、冷却方法は変わります。
型も下に下がり、上真空ボックスも上に上がり、製品が完成しました。
最初に置いた、1枚の樹脂板が、このような成形品になりました。
完成品を取り出したところです。
このあと、NCトリミング工程に移されます。
NCトリミング
成形品をNCトリミングにかけます。
この成型品がNCトリミングを経て、図面と同じものになります。
治具に吸着させて、成形品を固定します。
トリミングが始まりました。これは、穴を開けているところです。
穴あけが終わり、カットをしています。曲線ももちろん大丈夫!
カットも終わり、NCトリミング加工が終了しました。
吸着を解いて製品を取り外します。
これが、完成品です。
最初の成形品とはかなり形が変わりました。
後は、最終仕上げ工程へともっていかれます。
仕上げ加工
面取りを始めます。
NCでカットした断面は、鋭くなっています。
このままでは、手を切ってしまうおそれがあるので、面をとる処理をします。
断面全てに面取りを施します。
これで、お客様に安心して製品を納めることができます。
穴の部分も、しっかりと面取りをします。
最後にビニールにつめて、出荷体制を整えます。
これで、一つの製品が完成です。
仕上げは、面取りだけではありません。接着加工などが発生する場合もあります。